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MINIカスタム – DIYでコーディング施工

02.26.2015, MINI (F56), 自動車, by .

MINI(F56)のカスタム第3弾はDIYによるコーディングの施工です。


はじめに

ここでのコーディングとはPCおよび専用ソフトを介して車両本体のプログラムの設定を変更する作業を指します。
これにより車両のさまざまな挙動を自分の好みに応じてアレンジすることが可能になります。

具体的な項目については既に多くのサイト(たとえばこちら)で紹介されているためここでは言及しませんが、これらの作業をDIYで実施可能な環境を用意しておくことで、時間や費用の制約を受けることなくいつでも自由に設定の変更・解除ができるようになります。

DIYでの作業に伴うリスクには留意が必要ですが、たとえば筆者のようにワンタッチウィンカーの回数ひとつをとっても何度も修正を繰り返さなければ決断に至れない優柔不断な人間には業者施工は不向きでしょう。

幸いなことにネット上には先達の手により追究・確立された数々の有用な情報が公開されているため、これらに依拠しつつDIYでのコーディング作業に踏み切ることにしました。


準備したもの

今回、コーディングを実施するに当たり用意したものは以下のとおりです。

・E-NETケーブル
・作業用ノートPC(CF-R6M + WIN7)
・書換ソフト
 ①E-SYS本体 + Patch(.jarファイル×2)
 ②Starndard_Tools(EDIABAS)
 ③PSdZData(車両データ)
 ④無償トークン(.estファイル)
・チート表

各書換ソフトの詳細や入手法等についてはこちらのサイトが参考になります(ここは自助努力が必要です)。
今回用いたバージョン(3.25.3)のE-SYSでは、2つのパッチファイルを適用しなければコーディングの途中でエラーが出現し、作業を正常に完了することができませんでした。

E-NETケーブルは車両本体とPCを接続するためのものですが、今回は某ネットオークションを通じて入手しました。
出品価格には幅がありますが、概ね安価に入手できると思います。

作業用PCとして用いたレッツノート(CF-R6M)は、OSはWin7ながらもメモリ容量が僅か1.5GBという旧式モデルですが、少なくとも今回の作業を行う上で特段の支障はありませんでした。
ただし、あまりに古いPCの場合にはストレージの空き容量(最低30GB程度)やバッテリー保持時間がネックとなる可能性があります。

チート表は書換えの勘所がまとめられたものです。
今回はMINIの海外フォーラムにアップされていたものを入手・利用しました。
サイトは“F56 Cheatsheet”で検索を行うと容易に発見できると思います。


実施内容

今回の作業で変更を加えた箇所をまとめておきます。
一般的な項目がほとんどですが、最後の項目は業者施工でもあまり実施されていないように思います(需要がない?)。

①アイドリングストップ機構オン・オフ状態の記憶
概要:エンジン停止時のオン・オフ状態を記憶し、再始動時に反映させることができます。
勘所:BDC_BODY -> TCM_MSA_MEMORY の値を”aktiv”に変更

②ワンタッチウィンカーのブリンク回数の変更
概要:通常の3回点滅から任意の回数(下の例では4回)に変更することができます。
勘所:BDC_BODY -> BLINKZYKLEN_ANZAHL_TIPPの値を”werte=02″から“werte=04″に変更“werte=03″に変更(3/5追記)(※ブリンク回数は設定値+1)

③ドアロック時ドアミラーの自動格納
概要:ドアロックに連動してドアミラーが格納されます(長押し不要)。
勘所:BDC_BODY -> KOMFORT_SCHLIESSENの値を”werte=00″に変更

④後退時左ドアミラーの降下角度調整
概要:標準状態では急角度過ぎ実用性に欠けるため、より緩やかな角度に調整します。
勘所:BDC_BODY -> ASP_BORDSTEINAUTOMATIK_DELTAの値を”werte=55”から“werte=4B”に変更“werte=32″に変更(3/5追記)(※値は16進数で55=85、32=50)

⑤ナビのスピードロック機構解除
概要:走行時でも助手席からの操作が可能になります。
勘所:HU_NBT -> SPEEDLOCK_X_KMH_MAXおよびHU_NBT -> SPEEDLOCK_X_KMH_MINの値をともに”werte=FF”に変更、HU_NBT -> VIDEO_SPEEDLOCK_CONDITIONの値を”none”に変更

⑥USB動画再生機能の有効化
概要:USBメモリに格納された動画ファイルの再生が可能になります(※詳細は次項)。
勘所:HU_NBT -> API_USB_VIDEOの値を”both”に変更、HU_NBT -> ENT_CODEC_XVIDの値を”aktiv”に変更

⑦ハンズフリー通話着信音のストリーミング有効化
概要:iPhoneの着信音をBluetooth経由で車両スピーカーから出力することができます。
勘所:HU_NBT -> INBAND_RINGINGの値を”aktiv””werte=01″に変更


USB動画再生機能について

最後にUSB動画再生機能の詳細について補足しておきます。

①対応フォーマット
筆者の環境で確認された再生状況は次のとおりです。

・MP4ファイル(Full-HD以下) -> ○
・MP4ファイル(4Kサイズ)-> ×
・WMVファイル(SDサイズ)-> ○
・FLVファイル(SDサイズ)-> ×
・MPEG2-TSファイル(Full-HD)-> ×

.flvファイルおよび.tsファイルについては認識の段階でアウト、4KサイズのMP4ファイルは一覧に現れるものの選択すると「再生できません」というエラー表示が出現しました。

②画面表示
普段の地図表示でも感じていたことですが、純正ナビの液晶画面は相当に高精細であり、動画を再生させるとその画質の高さに改めて驚かされます。
画面の形状は極端にワイドですが、動画再生はアスペクト比を保持して行われるため違和感もありません。

ただし、画面全体に動画を表示させてしまうと本来のナビ機能が生かせなくなってしまうため、2画面表示(略図モード)での使用が現実的かと思います。

(16:9のHD動画の例)
IMG_8033
(4:3のSD動画の例)
IMG_8028

註)暗所撮影に伴うノイズが見受けられますが実際の映像は鮮明です

2画面モードでは動画は小さくなってしまうものの、サブ画面から一定の交通情報を得ることができます。
高速道路ではこのサブ画面にSA/PAやIC/JTの案内が表示されるため、ナビ機能と動画視聴との両立も十分に可能です。

③操作性
操作性にはやや難があります。

USBメモリを車両のポートに挿入し、メニューを「メディア」->「外部機器」->「USB」と展開して行くとUSBメモリ内の動画の一覧が現れます。
IMG_8030

希望のファイルを選択すると再生が開始されるのですが、シーンサーチ機能など気の利いた機能はおよそ皆無で、緩慢ながらも早戻し・早送り(<>を長押し)ができる程度です。
長めの動画については、やや手間ではありますが複数のファイルに分割しておくと便利かもしれません(ファイル名に連番を振ることで疑似的なシーンスキップが可能)。

停止については専用のボタンすらなく、なぜかミュート機能が一時停止を兼ねるという不思議な作りになっています。
このため、USBメモリを交換する際にはミュートボタン押下からの一時停止状態のままスティックを引き抜く他ありません。

④使いどころ
あえて自動車内で動画を視聴したいと思う機会はそう多くないだろうとは思いますが、上記のとおりサブ画面表示との併用により高速道路走行時の実用性は高いものがあります。
とくに長距離ドライブの際の同乗者の退屈しのぎには最適でしょう。

動画視聴の手段としては他にもスマホやタブレットがありますが、バッテリー残量が気にならないこと、手で保持する必要がなく疲労しにくいこと、高品位な車体スピーカーからの音声出力が可能なことなどは純正ナビの優位点となるでしょう。
運転席の人間も、運転中の視聴はできませんが車体スピーカーからの音声を同乗者とともに楽しむことができます。

以上、F56のコーディングを検討されている方の参考になれば幸いです。


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4 Responses to MINIカスタム – DIYでコーディング施工

  1. 初めまして。私も昨年末にF56納車してからコーディングに興味を持ち、色々と調べていてこちらのページを見つけました。
    ほとんどがBMWでのコーディングの記事ばかりだったので、(それほど違いはないのかもしれませんが)F56で実際に自分でコーディングされている方の記事はここだけだったので、これからチャレンジするものとしては非常に心強いです。

    使用したバージョンはこちらです。
    E-Sys 3.26.1 PSdZDateFull 2.54.2 2

    それで、早速質問をさせていただきたいのですが、ソフトのインストールなどは完了し、接続し、FAのReadが完了、次にSVTのReadという段階で、エラーが起こります。
    Generate SVT_Ist failed. [C105]
    job failed with negative response error:
    code: service returned global negative response
    description: Service RC_VCM_GEN_SVT returned a negative response with response code requestOutOfRange; ECU: VCM_ETHERNET
    severity: ERROR
    [433]

    となりのRead (ECU)では読み込むことができますが・・・
    自分なりに海外のフォーラムなどを調べてみてはいますが、まだよくわかりません。
    主様のF56ではこういったエラーは起きましたでしょうか?

    返信
    • 2015-04-14 at 13:15 gatsuneko

      はじめまして。
      ご訪問&コメントいただきありがとうございます。

      ご質問いただいた件ですが、私の方でも他サイトを参考に”FA”の”Read”から”Read SVT”へと進んだところでおそらく同様のエラーに遭遇しましたが、同じく”Read (ECU)”を押下することで読み込みが完了し、その後のコーディング作業へと進むことができました。

      接続完了後からの手順を略記すると以下のようになります。
      ①”FA”を”Read”
      ②”Read (ECU)”
      ③SVTコラムより各種CAFDファイルの”Read Coding Data”
      ④取得したデータ(.ncdファイル)の”Edit FDL”
      ⑤エディット作業(編集、保存)
      ⑥”Expert Mode”から”Coding”画面へ戻り”Code FDL”

      トークンやパッチファイル等に問題があると途中でエラーが出現するようです。
      ご成功をお祈りします。

      返信
  2. 早速のご返答ありがとうございます。
    海外のフォーラムにはどちらも同じとあったのですが、
    このまま先に進んでいいものか不安でしたので、
    ご返答いただき安心しました。ありがとうございます。
    がんばってみます。m(_ _)m

    返信
  3. おかげさまで無事コーディングできました。ありがとうございました。
    試したのは、
    デイライト点灯、リーガルディスクレーマー解除、エアコン状態の記憶、ドアロック時ミラー自動収納、
    ワンタッチウインカーのブリンク回数変更、USB動画再生、などです。

    今はエコプロモードの設定項目を探していますが、F10やF30のような項目が見つからないので、
    もしご存知でしたら教えていただけないでしょうか。

    返信

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