仮想化生活への軌跡

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仮想通貨の採掘をはじめました

01.10.2014, PCパーツ, 仮想通貨, by .

今更ながらではありますが、既に海外では大流行している(らしい)仮想通貨(Scrypt Coin)の採掘(Mining)を筆者の自宅でも始めてみました。

ブログの趣旨からやや逸脱する内容ではありますが、同じ「仮想」繋がりということで(?)当ブログでも筆者の採掘の模様を紹介します。

仮想通貨の採掘とは?

大仰な見出しにもかかわらず、実のところ筆者自身も仮想通貨なる概念を十分に理解し切れていません。

その点の断りを入れつつ、更に「採掘」という概念に絞って単純化するならば、仮想通貨の採掘とは、仮想通貨の決済を正常に行うための特殊なネットワークを維持(ブロックと呼ばれる取引台帳の作成とその承認)する上で必要な演算能力を提供する行為そのものであり、採掘者にはその対価として仮想通貨が発行される、という仕組みになっているようです。

このようにして取得した仮想通貨はP2P通信を介してネットワーク上の他のユーザーと自由にやり取りができる他、仮想通貨の種類によっては強制通用力を持つ現実通貨に換金できるものも存在します(昨今注目されているBitcoinはその典型)。

仮想通貨は強力な演算能力を必要とする「採掘」作業(=ブロックを生成する上で必要なキー値を見つけるための総当り計算。生成されたブロックに含まれる取引内容はネットワーク上の全ノードに公開され、その多数決による承認を経ることで正当性を保証されます)によってのみ世の中に誕生します。

通貨はキー値の第一発見者に報酬として発行されますが、単独でのキー値の発見は確率的に困難でリスキーなため(競合者に先を越されればいくら計算を行っていても無報酬)、多くの採掘者は「集団採掘」と呼ばれる方法を選択しています。「集団採掘」とは、「マイニングプール」と呼ばれる「採掘所」に接続した全採掘者が総がかりでキー値の発見を試みつつ、いずれかの採掘者がキー値を発見した際に発行される通貨を各々の計算量に応じて当該プールの全採掘者に分配するという方法です。

通貨の発行総量はその種類毎に予め定義される仕組みとなっており、この仕組みによって生じる希少性が通貨としての価値を下支えする形となっている反面、「採掘」に参入するユーザーが増えれば増えるほど一人当たりの配分は減少してしまうというジレンマを抱えています。

そのため、参入者が爆発的に膨れ上がった現状において「採掘」に参入するユーザーが他の採掘者に先んじて少しでも多くの通貨を獲得するためには、時間当たりに提供できる演算能力(ハッシュレート=Hash/s)を可能な限り高めていくしかありません。

現在では世界中の採掘者(Miner)たちがこぞって演算能力を競い合うレースを激しく展開しており、たとえば”miner rig”のキーワードで画像検索を行うと、仮想通貨の「採掘」を目指して日本の家庭環境では到底考えられないような(ある意味グロテスクとも思えるほどの)大規模な装置(Rig)を稼動して日夜採掘作業に勤しんでいるMinerたちの状況を窺い知ることができます。

電気料金の値上げや円安などによりコスト面での折り合いの難しい日本でそこまでの規模の装置を運用することは現実的ではありませんが、現状においても、たとえば余剰のPCやパーツを使いつつトータルでそこそこの利益を上げることが可能です。


採掘する仮想通貨

前置きが長くなりましたが、このようにして採掘できる仮想通貨には既に触れたとおり数多くの種類が存在しています。

多数の仮想通貨の列挙や細かな特長の紹介は他のサイトに譲ることとして、ここでは筆者が現在採掘中の仮想通貨をご紹介します(いずれの通貨も採掘方法は集団採掘です)。

① Litecoin
Bitcoinに次いでメジャーな仮想通貨です。
もろもろの事情により個人での採掘が事実上不可能なBitcoinと異なり、個人でもGPUを利用して採掘することが可能です。
「集団採掘」を行うためのプールも数多く存在します。
筆者はこの集団採掘場としてCoinotronを利用しています。
現状では日本円に直接換金する手段はありませんが、USDには直接交換することも可能です(執筆現在のレートは1LTC当たり約23USD)。

② Monacoin(公式サイト
日本発の仮想通貨です。
昨年12月に某巨大掲示板の有志の手によって立ち上げられたばかりの真新しい通貨です。
公式サイトの説明にもあるように市場でのやりとりを目的とするものではなく、現状では実験的なものとの印象が強い仮想通貨ですが、将来性が未知数な分、今から獲得しておくと面白いことになるかもしれません。
通貨としての価値は高くない代わりに(失礼)、Litecoinに比べて採掘の効率は遥かに良いです。
またネット上では有志たちの手によっていくつかのサービスが立ち上がりつつあります。
いまいち掴み所のない仮想通貨の採掘やオンラインでのやりとりの練習には打ってつけでしょう。


採掘環境

これらの仮想通貨をどのような環境で採掘していくかは悩み所です。
上で述べたような事情からコストをかけ過ぎることもできず、さりとて余りに貧弱な環境でも効率性に悖ります。

はじめに試してみたのは、帰省先の実家から持ち帰ったPCに先日ブログで取り上げたRadeon HD7870を搭載し、さらに同じものをもう1枚追加するというデュアルGPUの構成でした。



AMDのGPUで採掘を行うためには”cgminer”という採掘ソフトを利用することになりますが、その起動用のバッチファイルにHD7870用の最適化オプションを設定することで1枚当たり約330KHash/sのスピードを出すことができます(なお、デュアル構成で稼動する場合でもCrossFireの設定は不要です。2枚のGPUをそのまま差しておくだけで同時に採掘作業を行わせることができます)。

参考までに筆者の環境でのオプション例を示しておきます(集団採掘場はCoinotoron)。
cgminer.exe -I 12 -g 2 -w 256 -o stratum+tcp://coinotron.com:3334 -u account.worker -p password --scrypt


このオプションにより2枚で単純に660KHash/sのスピードが出せるはずだったのですが、このPCにはM-ATX規格の鼻毛鯖のケースを利用していることもあり(マザーはMaximus IV GENE-Zに換装済み)、デュアル構成では廃熱が追いつかず上段側のGPUがクロックダウンを起こしてしまい、合計のスピードは600KHash/s弱にとどまるという結果となってしまいました。

更に、このスピード低下に加えてケース内の温度が異常に高まり、起動から30分と経たないうちにPC周囲に薬品のような異臭が立ち込め始める始末となり、あえなくデュアルGPU構成は廃案となりました(幸いパーツは無事でした)。

このため、やむなく次善策として2つのHD7870をそれぞれ1台のPCで稼動することにしました。
現状のところ、自宅サーバーから退役した鼻毛鯖と上記の実家から持ち帰った鼻毛鯖の2台体制で稼動しています。

設置環境

採掘中はGPUがフルロード状態になるため、2台のPCを同時に稼動させると騒音や廃熱は相当なものとなります。

冬場に限って言えば後者はむしろありがたい面もあるのですが、前者はいかんともしがたいところです。

そこで、2台の採掘用マシン(Miner Rig)は自宅サーバーやクライアントマシンを設置している書斎にではなく、長年食卓として使われずもはや物置スペースと化してしまったダイニングの奥に設置しました。

MinerRig

そうなるとネットワーク接続の手段が問題となりますが、有線LANをダイニング奥まで引き回すのは見た目に良くない上足を引っ掛けるなどしかねないため、今回は無線LAN接続で済ますことにしました。

無線LANとはいっても、ダイニングからの通信となると2.4GHz帯にしか対応できない安価なUSBドングルタイプの製品では近くの電子レンジからの電波干渉が気になります。

そこで、バッファローから発売されている5GHz対応のイーサネットコンバーターを購入しました。



5GHz対応品だけあり、現在のところは電子レンジの稼働中も採掘作業中の通信やリモート操作でのモニタリングに支障は生じていません。

長くなったため、採掘作業の経過については後日に譲りたいと思います。


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