仮想化生活への軌跡

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バーチャル・ホスティングによるサーバー統合の方針

07.22.2013, サーバー仮想化, 構想メモ, by .

さて、ここでは仮想化技術を利用してサーバーを統合するための方法について、具体的に方針を立てていきます。



ホスト型かハイパーバイザー型か


周知のとおり、現在の仮想化技術には、大雑把にまとめると①ホスト型と②ハイパーバイザー型の2つの方式が存在します。
①は、Windowsなどの通常のOSの上でアプリケーションとしての仮想化ソフトを立ち上げ、さらにその上で個別の仮想マシンを稼動するものです。
②は、通常のOSではなく、仮想化に特化した特別なOS(いわばOSと仮想化ソフトが一体となったもの)をマシンに組み込み、その上で個別の仮想マシンを稼動するというものです。

①には通常のアプリケーションの感覚で仮想化マシンを扱うことができるという手軽さ、仮想マシン・データのバックアップの簡便さ、多用なハードウェアの利用可能性(特にホストOSとしてWindowsを利用する場合)などの長所がある一方で、オーバー・ヘッドの発生による仮想マシンのパフォーマンス低下、仮想マシンの動作がホストOSに依存すること(たとえばホストOSを再起動やハングアップに伴い、必然的にすべての仮想マシンが動作を停止する)などの短所があります。
②の長所・短所は、基本的に①で述べたことの裏返しとなりますが、②にはハードウェアのパススルー機能により、仮想マシン上で物理デバイスを直接扱うことができるという独自の利点が存在します。

録画&ファイルサーバー(Windows)とWEBサーバー(Ubuntu Linux)を統合するという当サイトの目的からすれば、WindowsをホストOSとしつつ何らかの仮想化ソフトを立ち上げるという①の方式が最も簡便な手段であるということができそうです。
しかし、Windowsサーバーには頻繁にセキュリティーパッチが配布され、これを適用するたびに再起動が必要になるという欠点があります。
この欠点は、WEBサービスを継続的かつ安定して提供する上で不都合であり、とりわけメールサービスにとっては致命的な問題となりえます。
加えて、新たなサービス拡大を図るためには多数の仮想マシンを同時に起動する必要がありますが、この点については上述のオーバー・ヘッドの大きさが足かせとなりそうです。

以上の理由から、当サイトでは仮想化の方式として②のハイパーバイザー型を利用することにします。
これによりTVチューナーボードや大容量のストレージを仮想マシン上で取り扱うことが必要になるのですが、これについては上述のパススルー機能を活用することによって対処したいと考えています。


ハイパーバイザーシステムの選定


次に、数あるハイパーバイザーシステムの中から実際に利用する製品を選定します。

とはいえ、個人が無償で利用することのできるものとして、現実的な選択肢としてなりうるものは以下の3つの製品に限られます。
VMware ESXi (VMware社製)
Hyper-V Server (Microsoft社製)
Xen (Citrix社製)

当サイトでは、このうち①のVMware ESXi を利用することにします。
②はハイパーバイザー型でありながら現在のところハードウェアのパススルー機能が利用できないために、必然的に候補から外れます。
③についてはパススルー機能が利用可能で、TVチューナーカードの動作成功例(PT2)もウェブ上に存在するのですが、筆者自身にたまたまVMware Playerの利用経験があり、その関連製品である①に親しみを感じるという、まことに情緒的かつ消極的な理由により(^^;)採用を見送ることにしました。
ただし、Xen Serverについては、最新版のバージョン6.2よりオープンソース化されたなど新しい動きがあり、今後の動向には注意を払っていきたいと思います。

仮想化システムとしてVMware ESXi を利用することを踏まえて、次回はいよいよサーバー本体の構成を検討し、実際のシステムの構築に着手していきたいと思います。

(参考図書)

  


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